身長・体重

 一般診療をしていると、この子実際の年齢より大きいんじゃないか⁉️小さいんじゃないか⁉️と思うことがあります💦

 そのときは、母子手帳の後ろにある標準曲線に点を打ちます✏️そして、出生時の身長、体重、1か月健診、3か月健診、1歳半健診、3歳時健診と点を打っていきます✏️

 身長が-2SD~+2SDの間にあるときは、同じ年の子👧の95%に含まれているので様子を見ます➰

 生まれてきたときから小さい子は、その曲線に沿っていれば、あるいは近づいていれば、やはり様子をみます💨

 しかし、途中から急激に増えている、あるいは増えていない場合にはあるんじゃないか⁉️と思います💦


 赤ちゃん👶のうちから大きいな、小さいな⁉️というのは体重でみています👶体重が増えない場合は、母乳やミルクを🍼十分に飲めていない、飲んでも吐いてしまう🤮、あるいは吸収されていないなど、栄養が足りていないのではと考えます💡

 離乳食🍎が始まってから増えていないこともありますが、それは離乳食が足りていないというよりは、はじめは離乳食には栄養はほとんどないので、離乳食をはじめた代わりに母乳やミルク🍼が減って結果的に足りていないのではないかなと思います💨

 新生児👶であれば1日25-30g、1歳ころまでは10-15g増えていて欲しいところです✨

 母乳やミルク🍼が十分なのに、体重が増えない場合は、なんらかの病気が隠れている可能性を考えなければいけません💦


 1歳を超えて立ったり歩いたりできるようになると、大きいな、小さいな⁉️というのを身長でみるようになります💨

 年齢よりも大きいな、小さいなと感じると、成長曲線と比べます💡

 +2SD以上、-2SD以下であれば、お父さん👨、お母さん👩の身長を聞きます👂そこからその子の将来の身長の予想値を出します💡

 男の子👦の場合 (お父さん👨の身長+お母さん👩の身長+13)÷2+2

 女の子👧の場合 (お父さん👨の身長+お母さん👩の身長-13)÷2+2

 成長曲線がその予想値上にあれば、お父さん👨、お母さん👩が高いから、あるいは低いから、家族性高高身長、低身長といえます💡

その曲線と離れていたら、なにか問題がある可能性があります💦


 一見、高身長は問題がないように感じますが、成長ホルモンを出す脳腫瘍脳🧠が頭にある場合もありますし、思春期早発症といって、第二次性徴が早くはじまってしまっている場合もあります💡思春期早発症では、はじめは高身長ですが、第二次性徴が反対に早く終わってしまって最終的に低身長になってしまいます⤵️

 女の子👧では、7歳半前より胸が大きくなったり、8歳よりも前に陰毛が生えてきたり、10歳半よりも前に生理がきたりします💦

 男の子👦では、9歳より前に精巣が大きくなったり、10歳より前に陰毛が生え、11歳より前にひげや声変わりをしたりします💦

 また、低身長だけでなく、体の発育に心の発達がついていけず心理的社会的問題が生じたりします⤵️

 原因は、純粋に思春期が早く来ている場合もありますが、思春期を起こす性ホルモンを出す腫瘍が卵巣や精巣に出来ている場合もあります😢

 原因が腫瘍であればその治療ですが、思春期が早く来ている場合には性ホルモンを抑える注射💉を病院で定期的に打つ必要が出てきます💨


 では、低身長はどうでしょう⁉️低身長のなかには、甲状腺ホルモンや成長ホルモンの分泌が少なく低身長になる場合もあります💦この場合、家庭での甲状腺ホルモンの内服治療💊や成長ホルモンの自己注射💉が必要になります💨

 これらのホルモンの不足は低身長になるだけではありません💦甲状腺ホルモンが足りない場合、知能低下をきたし、心疾患🫀やコレステロールの上昇を起こしたりします⤵️成長ホルモンも重度に足りない場合、将来的にメタボリックシンドロームをきたしやすいと言われています⤵️

 甲状腺ホルモンの足りない甲状腺機能低下症(クレチン病)では、すぐに甲状腺ホルモンの補充療法💊を行いますが、成長ホルモンの足りない成長ホルモン分泌不全性低身長では、成長ホルモンの補充💉を行うのに条件があります💡

 成長ホルモンの補充は治療である以上、副反応も起こりえます💦大量の成長ホルモンを投与すれば、悪性腫瘍や心疾患🫀を起こす可能性もありえますし、仮にそれらが起こらなかったとしても、条件にあてはらまらない子の身長を伸ばす効果はわずかにあるかないかです💡小児内分泌学会も推奨していません⤵️


 まず、低身長の診断には左手のレントゲン撮影を行います✨このレントゲンで、その子の骨年齢🦴という実際の年齢とは別に骨🦴がどのくらい成長しているかがわかります💡実際の年齢よりも骨年齢🦴が若ければ、まだその身長に到達するのが遅いだけで、骨年齢🦴に相当する身長があれば問題ありません✨


 条件としては、身長が-2SD以下、あるいは2年間の成長速度が-1.5SD以下であることと、アルギニンなどの成長ホルモン負荷試験により成長ホルモンの分泌を2種類以上認めないことです💡この試験に該当すれば、成長ホルモンの自己注射💉が認められます✨


 また成長ホルモン分泌不全性低身長以外にも成長ホルモン補充療法💉を行う病気があります。ターナー症候群やプラダーウィリー症候群などの染色体異常の病気や、子宮内発育不全と言われる、生まれるときに実際の週数よりも小さく生まれた子(SGA性低身)、軟骨無形成症や軟骨低形成症といった骨🦴や軟骨の病気、心臓🫀や肝臓、腎臓の病気による低身長の子たちです💦病気があっても成長ホルモン補充療法には条件があります💡


愛知県日進市 OBKタカE クリニック 小児科

第2、第4日曜診療🩺 こどものおなか🪱便秘外来💩でべそ治療🩹 小児循環器、小児腎臓、アレルギー💓 小児科専門医 兼 小児外科専門医🩺 一般診療、予防接種、乳児健診🐣 30代さわやか健診、乳がん検診(超音波)🐓

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