こどものコロナワクチンについて
小児の新型コロナウイルス感染症は軽症なことが多いとされています。オミクロン株の流行で小児の感染者数が増加、特に10歳未満が増加しています。2歳未満と基礎疾患のある小児患者には重症化リスクが報告されています。
アメリカでは5-11歳に870万回接種42,504人の健康調査では、
局所反応(腕の腫れや痛み) 57.5%
全身反応(発熱や頭痛、倦怠感)40.9%
1回目接種後の発熱 7.9%
2回目接種後の発熱 13.4%
副反応疑い報告4,249件中、重篤と判断されたものが、100件(2.4%) そのうち発熱が29件、心筋炎は11件でしたが、全員が回復しています。
小児へのコロナワクチンに努力義務はなく、任意接種です。
その目的は、
①周囲の成人への接種がまず重要
②基礎疾患のある子どもへの接種
③健康な子どもへのワクチン接種はその家庭の状況に合わせて
目的は、小児科医のなかでも議論がわかれるところです。こどもは重症化しないのに、ワクチンを打つ必要があるのだろうかと?
赤ちゃんや高齢者のいる家庭では打ったほうがいいのかと思います。感染したり、濃厚接触者になったこどもたちは行動制限を強いられ、こどもたちの心身に与える影響がいくらはあります。そもそも、こどもたちの日常を取り戻す、行動制限の緩和が目的ともいえます。
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