抗原検査

　抗原検査キットは診療・検査医療機関において、無症状者の検査には適しておらず、無症状者の検査を行うことはできません。愛知県では見込み陽性を認めておらず、検査で陽性とならなければ陽性者とは認められません。研究用の抗原定性キットはコロナウイルスの診断に用いることはできません。

　国より無料抗原定性検査キットが配られましたが、県によって使用方法が異なっています。診療・検査医療機関とそれ以外の医療機関、薬局に配られましたが、使用目的、使用方法が異なります。当院は診療・検査医療機関に該当します。

　無料抗原検査キットは軽症な有症状者、濃厚接触者の使用を目的に配られています。愛知県では、陽性であれば、行政検査医療機関が陽性報告を行います。名古屋市ではご自身で陽性者登録センターで登録することもできます。

　症状のある方は、当院のほうで検査を行わせていただきます。濃厚接触者で症状もあるが、検査陰性だった方には、キットをお渡ししますので、翌日ご自身で検査を行ってください。

　当院の発熱外来で陽性だった方には同居のご家族分の抗原キットをお渡しします。無症状の方で抗原検査キットが陽性となる可能性は低いため、症状が現れましたら、検査を行ってください。65歳以上の方、合併症のある方は重症化リスクが高いため、キットをお渡しすることができません。

　陰性確認のための検査に使用するのはお控えください。当院では陰性証明を発行することはできません。抗原検査はウイルスが一定量まで増えないと陽性とならないため、症状が現れたばかりのときには陰性となることがあります。

　お子さんや、ご自身で行うのがご心配の方はご連絡ください。当院の方で検査を行わせていただきます。その際には、お渡しした検査キットを使用しますのでご持参ください。

　ご自身の検査で、陽性の場合、検査結果の写真を撮ってもらい、問診票をご記入の上、当院にご連絡ください。受診していただくお時間をお伝えしますので、検査キット、結果の写真、問診票、保険証、こども医療証（お子さんの場合）、受診料（大人の場合）をご持参の上お車でお越しください。

　陰性で、お薬がない場合には、当院のほうで再度検査させていただき、お薬等処方いたします。お薬がある場合には、翌日以降に検査をさせていただきます。コロナウイルスの発症日は診断日ではなく症状出現日ですので、受診が遅くなっても療養期間に変わりはありません。